理事長コラム(84号)

田中 宏道(LAPIS鎌ヶ谷・千葉県)

令和6年(2024年)

学びを通して人と人の縁をつなぐ私塾ネットは今年で設立24年目。全国をまたぐ最大の学習塾民間団体です。私たちの役割は学びの手助けをし、人と人を繋げることです。今年も各エリアやエリア間での活発な学びをお手伝いできたら嬉しい限りです。

能登半島地震被災者の方への支援にもご協力をありがとうございます。微力ながらも自分たちにできることを地道に進めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年の活動を「塾と教育 3月号」で紹介しております。そちらもご覧ください。今回は。。。塾人と大人のための歴史講座をなぜ開いているのかを書かせてください。

塾で何を教えたいのか?

◇「学問とは、人の人たる道を学ぶ事なり」◇

数学・英語・理科・社会などは学術・学芸(つまり技術)にて学問にあらず。「大日本史」を編纂し、天下に「水戸学」ありと言わしめた徳川光圀公(水戸黄門さま)のお言葉です。「人の人たる道」そのお手本は「人」と「歴史」にあると思っています。

2500年前から変わらぬ人の思い。人として大切にしなければならないものは何も変わっていません。それを仏教では「慈悲」。儒教では「仁・恕」。キリスト教では「愛」。イスラム教では(ちょっと正しくないかもしれませんが)「力(弱いものを守る力)」と表現しています。松下政経塾でも学びの原点は「掃除」と「古典」と「伝記」だそうですし、立命館アジア太平洋大学(APU)の出口治明学長は「人・旅・本」と表現していらっしゃいます。

僕もこの業界で若いころ素晴らしい先人(先輩)にお会いしました。谷村志厚先生です。志厚先生に付いて行って多くの旅をし、旅先でも素晴らしい方々とのご縁をいただき続けています。まさに「人・旅・(本)」の人生です。

先人の行き方をもっと学び、子どもたちに伝え、よりよき人生を歩んでもらうために

◇「塾人と大人のための歴史講座」◇

歴史を単なる暗記科目としてではなく、人の生き方を学ぶ生きた教材として教えたい。そのために塾人生40年間試行錯誤してきました。小6生には世界文化社の「こども歴史人物新聞」を、中1・中2生には登龍館の「ものがたり伝記シリーズ」を、中3生には(株)タニサケ発行のこころの小冊子「歴史と人物に学ぶ」を読み聞かせし50文字以上の感想を書かせています。

さらなる試行錯誤の中でご縁をいただいたのが藤岡信勝先生、そして「授業づくりJAPANの日本が好きになる歴史全授業」の齋藤武夫先生です。多くの方にこの講座を受けていただきたいです。改めてこの歴史講座を紹介させてください。

<関連リンク>
【正論】文科省「教科書検定」の深い闇 新しい歴史教科書をつくる会副会長・藤岡信勝
齋藤武夫ブログ – 齋藤武夫の日本が好きになる!歴史全授業

新しい教科書をつくる会副会長、藤岡信勝先生から毎月1回歴史を学んでいます。敗戦国であるがゆえに教科書では隠されている事実があります。自分が教わった歴史の見方とは違う視点を指摘くださり、ものの見方が一面的ではないことを学べる貴重な会です。細かな史実と資料に基づいて講義くださいます。古代から現代までストーリー性を持って歴史を教えられるようになります。会場での直接受講と日本全国どこからでも参加できるオンライン受講、そして後日配信の動画でも学ぶことができます。ご先祖さまから受け継いだ「命のバトン」と「国づくりのバトン」を次世代の子どもたちに繋げるためにぜひ受講ください。

3月7日(木) は第9回「室町幕府と南北朝の争乱」です。

4月からは第二期(全11回)に入ります。日程と会場を変更します。毎月第一日曜日の午後2時~4時30分。池袋を会場に開催いたします。

株式会社ランドネット様のご厚意により東京を一望できる会議室を貸してくださることとなりました。ぜひぜひにお越しくださるとうれしい限りです。せっかくの東京です。そのあと一杯やりましょう。4月21日(日)の全国研修会と併せて、月に1回池袋で日曜日に行われる歴史講座もよろしくお願い申し上げ奉りまする。

<講座詳細・お申し込みは以下より>
私塾ネット主催|【第二期】日本の歴史を自信を持って伝える 「塾人・先生・大人のための歴史講座」#10

<学習会場・発信会場(第二期より)>
株式会社ランドネット 本社会議室(map
〒171-0022 豊島区南池袋 1-16-15 ダイヤゲート池袋7階
JR池袋駅東口より330m(徒歩5分)