エリア東北 佐々木 康(84号)

エリア東北 佐々木 康(やまばと学習館・青森県)

受験期ということで、全国ほぼすべての学習塾では、まさしく今が佳境というところだと思います。

青森県は、私立高校入試が2月6日、県立高校入試が3月5日、県内一斉実施となります。県立高校入試は前後期選抜は無く、また推薦入試も行われないため、まさしく「一発勝負」となります。

受験生は今まさしく勝負のために日々勉強をしている真っ最中ですが、そんな受験生にとって大変なのが「雪」です。

昨年末からこれまでの積雪量は、例年と比較すると大変「少雪」となった今年ですが、それでも所謂「ドカ雪」が降った際には、1日で50センチもの雪が積もります。この雪のせいで、交通機関は麻痺、時には電車も止まってしまいます。受験日には多くの生徒が集まり、また高校密集地では、朝から大渋滞が発生します。とある私立高校では、当日、受験生が家を出て会場に向けて出発するが、午前6時前ということもあります。また県立高校入試は3月上旬ですが、この時期もまだ雪は多く、雪をかき分けて(津軽弁:やぶをこいで)受験会場まで到着です。
同じ豪雪地帯、そして先日の大地震に見舞われた、石川県を含む北陸地方の受験生にとっても、間近に迫った受験については、本当に大変なことと思われます。雪の苦労を知る身としては、なんとか受験を行える状況となるのか、また受験生はこれまでの勉強の成果を発揮できるのか、心配でなりません。

こういった気候や環境の面からも、今後こういった一斉の会場入試の形は、代替案を検討しながら、すべての受験生が受けやすい形にならないものかと、いつも考えております。市民会館などの公共ホールの利用や、会場の分散等、検討が進めば受験生の負担も大きく減るのではないか。またこういった意見を述べる場があれば、ぜひとも参加したいという思いです。いずれにしても、この厳しい冬の雪深い時期の受験について、地域の苦労も踏まえながらより、良い入試が行われたらと願っております。