賛助会員紹介:関東国際高等学校(東京都渋谷区)

“夢を叶える”プログラム、高大連携ブリッジ授業

副校長
黒澤 眞爾

本校は、以下の3つを教育指針に掲げています。

ひとつめは、「世界に繋がる教育」です。多様な外国語教育と世界22の提携校と共同で進める「世界教室」プラグラムを中心に、本校に通う全ての生徒が主体的に海外の高校生たちと繋がり、ともに学ぶことができます。

ふたつめは、「未来につながる教育」です。これは、20年後、30年後の遠い未来ではなく、高校卒業後の進路を指します。本校独自の進路対策で全ての生徒が希望の進路に進むことができることを目指しています。

みっつめは、「豊かさにつながる教育」です。本校の勝浦キャンパスで実施される「選択文化講座」は、生涯にわたって、生徒の皆さんが豊かな人生を送るための教養講座です。現在、「和食文化」「洋食文化」「乗馬」「ハーブ栽培」「生涯スポーツ」「芸術」の6つの学びを3年間かけて学びます。

これら3つの教育指針のうち、「未来につながる教育」=「進路対策」について、詳しく説明したいと思います。

本校は、進路対策の中心として高大連携を積極的に進めています。教育提携を結んだ国内外の大学(学部)の数は年々増え、現在20大学を超えるに至りました。これらの大学とおこなう高大連携事業の核となっているのが、「高大連携ブリッジ授業」です。

「高大連携ブリッジ授業」とは、本校または大学で、授業やゼミを受講するという本校独自のプログラムです。高校生のうちから、大学での学びをリアル体験することで、生徒それぞれが、自分の進路を明確にすることができます。

「高大連携ブリッジ授業」を開始して10年が経ちますが、ブリッジ授業での学びは確実に生徒の進路に結びつくようになってきました。大学の中には、事前に本や論文を生徒に読ませ、授業後にレポートを提出させる課題を出してくるところもあり、そのレポートに対するアドバイスや評価が、生徒たちの学力に反映しています。また大学で授業を受けることで、大学生活の雰囲気を感じたり、自分が進むべき道を見つけたりと、生徒たちが得るものは大きいです。ブリッジ授業を行っている大学に指定校推薦で進学することも可能です。推薦枠を取得できなくても、大学で学んだことをまとめて提出することで評価されることもあります。「高大連携ブリッジ授業」を経て、自分が進むべき進路を決めた生徒たちの大部分は、総合型選抜、学校推薦型選抜入試を使って進学します。また、海外の大学に進学する生徒も、毎年40~50人います。

「高大連携ブリッジ授業」以外にも多様な進路対策を実施しています。本校の生徒はそれぞれ個性が異なり、みな豊かな才能を持っています。英語が得意な生徒もいれば、その他の外国語の学習に力を入れている生徒もいます。数学が好きな生徒もいますし、体育に秀でているという生徒もいます。自分の得意分野を伸ばし、その生徒の力に見合った大学を見つけてより学びを深めていくことが、生徒の将来に繋がると考えています。本校が総合型選抜、学校推薦型選抜を強く薦めているのは、生徒の才能は教科の成績だけでは測れないと考えるからです。生徒に適した進路を見極めることが何より大切だと思っています。

関東国際高等学校