賛助会員紹介:国際高等専門学校 (石川県金沢市 / 白山市)

大学受験を意識せず、やりたいことに没頭

国際高専入試センター次長
志鷹英男

15歳から英語でAI、ロボティクス

国際高専は、未来社会の基盤となるAI、IoT、ロボティクス分野の実践力を15歳から英語で涵養する高等教育機関です。「白山麓キャンパスでの全寮制教育」(1年、2年)、「1年間のニュージーランド留学」(3年)、「金沢工業大学と共有したキャンパスで大学生と共に学び、研究活動」(4年、5年)という多彩な活動フィールドを通じて、新しい価値を創出できるグローバルイノベーターを目指します。併設校の金沢工業大学とは「KIT/ICTスクールシステム」と呼ぶ9年間の一貫教育を構築していることも特色です(高専5年間+金沢工業大学3年次編入・大学院修了までの4年間)。大学受験を意識せず、やりたいことに没頭できるのが国際高専です。

プロトタイプを作りながら考える

国際高専では「エンジニアリングデザイン教育」を教育の中心軸に据えています。誰一人取り残さない持続可能な世界の実現に向けて、授業で修得した知識やスキルを応用してイノベーションの創出に取り組む国際高専オリジナルの教育です。エンジニアリングデザイン教育には、工学教育の世界標準であるCDIO(Conceive、Design、Implement、Operate)とユーザー視点での価値創出手法である「デザインシンキング」を取り入れています。

“ペルソナ”と呼ばれるユーザー像を想定し、そのユーザーにとって何が問題で、何が必要とされるのかアイデアを創出。校舎内の「Maker Studio」にある、レーザー加工機や3Dプリンター、デバイスなどを使って、モノやシステムなどのプロトタイプとして具体化し、よりよい解決策を考えます。「3Dプリンターでアイデアを具体化するにはCADソフトで3Dモデリングを作る」、「レーザー加工機で形にしたいものはllustratorでデザインする」、「プログラミングでデバイスを思いのままに動かす」といったように、授業で学んだ知識、スキルを楽しみながら実践する場にもなっています。1年生は身近で役立つものを創出(例えばバイオミミクリーとロボティクスで人を楽しませ、驚かせるおもちゃ作り)することでエンジニアリングデザインのプロセスを実践し、2年生になるとフィールドを校舎外に移し、白山麓地域のリアル課題の解決に取り組みます。

国際高専を選択する意義

例えば、中学の段階でなんとなくコンピュータやロボティクスに興味がある場合、高校に進学し、大学に入学して本格的に取り組めるのは一般的に大学3、4年になってからです。つまり中学卒業後、6、7年後のことになります。その間、目を輝かせ続けられるでしょうか。そうした問題意識をお持ちの保護者は実際にいらっしゃるようですし、また自分はロボットがやりたかったので、大学進学まで待つ必要がなく、英語で学べる国際高専に進学したという学生もいます。この学生は2年生のエンジニアリングデザインで仲間と取り組んだ「獣害対策のためのAIを用いたサル認識システムの開発」が電気学会 U-21学生研究発表会で最優秀賞受賞。4年生の現在は第4回リバネス高専研究費に全国で唯一採択され、世界的に開発が行われていない小規模農家向け自動運転トラクターの研究開発を進めています。やりたいことに取り組むことが大きな成長につながる一例です。

グローバル社会で英語とテクノロジーを駆使して人に役立つことをしたいという方は、国際高専で一緒にチャレンジしてみませんか。

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