賛助会員紹介:日本音楽高等学校 (東京都品川区)

2023年より品川学藝高等学校へ

伊庭 崇

全日本私塾教育ネットワークの皆さま、関係者の皆さま、日頃よりお世話になっております。東京、品川区にあります日本音楽高等学校の伊庭崇と申します。

コロナ禍の中での生活や学習活動が始まってから、早3年が経とうとしています。当時は一体どうなってしまうんだろうと日本国中が、いや全世界の人々が不安と悲しみを抱き続ける中、医療従事者の方々は目に見えない敵と戦い続けてくれました。

同じように教育界も戦ってきました。児童生徒たちの安全安心を第一に考え、その中で学習できる環境を整え、新たな学習方法を見いだし、「子どもたちのために」を合い言葉に、今もなお研鑽に努める日々を送っています。

当時、小学6年生、中学3年生だった児童生徒たちは卒業式を行えず、そして新たな門出である学校での入学式も行えないという状況でした。その子どもたちは今、中学3年生、高校3年生となりました。

本校の高校3年生も、出身中学校での卒業式を行えなかったという生徒も多く、本校での入学式も行えませんでした。在学中も文化祭やステージ発表会、スポーツ大会、修学旅行など、様々な行事が中止または縮小された学年の生徒たち。その生徒たちがこの春、卒業していきます。3月、世の中がどのような状況になっているかは分かりませんが、人数制限の無い中、大きな声で校歌を歌える盛大な卒業式を行ってあげたい。盛大でなくとも、心に残る卒業式を挙行してあげたいと切に願うばかりです。

品川学藝高等学校へ

その卒業式を終えると本校は、令和5年度より生まれ変わります。120年の歴史を持つ本学園の高等学校が『品川学藝高等学校』と校名を変更し、女子校から男女共学校となります。そして普通科に「eスポーツエデュケーション」と「リベラルアーツ」という新しいコースを設置し、学力の3要素である「知能・技術」,「思考・判断・表現力」,「主体・多様・協働性」を養い、『人間力』の育成と向上を目指します。

特にeスポーツを教育のツールとしたコースの設立は、おそらく全日制では日本初のことでしょう。

一方、芸術に特化した本校の音楽科。昨年度は、あの宝塚音楽学校に2名の合格者を輩出しました。その音楽科はコース名を変更します。現音楽コースを「ミュージックコース」に、現舞台芸術コースは「パフォーミングアーツコース ~ミュージカル専攻~」に、そして1988年に全日制としては全国で初めて設立された現バレエコースは「パフォーミングアーツコース ~バレエ専攻~」とそれぞれの名称を変え、専門性をより強化したカリキュラムに改変し更なる進化をします。

在校生のパフォーマンスは、YouTubeの本校公式チャンネルで視聴できますので、是非ご覧ください。もちろん両科とも、本学園の併設校である幼児教育者育成の有明教育芸術短期大学との連携も継続していきます。

「愛と和と誠実」を建学の精神とした本校は、新たな一歩を踏み出します。未来を担う「子どもたちのために」。

日本音楽高等学校