賛助会員紹介:八雲学園中学校高等学校 (東京都目黒区)

生きる時代を選べないからこそ

八雲学園中学校高等学校
衛藤 康弘

全国の私塾ネットの先生方、八雲学園の衛藤康弘と申します。日頃から色々とお世話になっております。本校は東京都目黒区にあり、1938年に女子校として創立し、2018年に中学校を共学化いたしました。共学1期生の男子達は、高校1年生となり男女老若の別なく他者を大切にする気構えや心の強さを持ったナイト(騎士道)の精神を持つ生徒に育っています。今年度の入学者は男女同数になりました。自己と他者の命を大切にし、互いに理解を深め尊重し合える人間になってもらいたいと考えております。

今年は、コロナ禍で迎える3年目の年となり、社会全体がどうなっていくのか分からない不安な状況が続いております。しかし、本校では、昨年前期には合唱コンクール、後期には体育祭、文化祭、球技大会、英語祭、百人一首大会とすべての行事を行いました。合唱コンクールでは舞台上に合唱する生徒の前後左右に飛沫を防ぐアクリルブースを作り、クラスの入れ替えの度ごとに消毒するシミュレーションなど3日間にわたって入念にリハーサルを行い、本番は、より広い2000人規模のJ:COMホールにおいて保護者も入場していただいて実施することができました。聴衆は皆、わが子や先輩、後輩たちの生の歌声に感激しておりました。形を変えながらも、これまで積み上げてきた経験を生かし、知恵を絞って可能な限りの工夫や対策を施した上で、なんとか少しでも生徒達のプラスになるようにという思いでほとんどの行事を中止せず実施して参りました。また、コロナ禍当初から全生徒、全教員の机にアクリル板を設置し、入校時の検温、各自に小型ボトル入りの消毒液を持たせ、学校では補充も出来るようにしております。教員には小型空気清浄機を配布し、洋服の上に装着しながら授業を行っております。

本校は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタバーバラに独自の研修施設を持っており、そこを拠点にさまざまな研修プログラムを展開することを特色としております。これらのプログラムも現状では実施を控えておりましたが、昨年末コロナ禍が一時収束し始めた時から冬休みをはさんでの1ヶ月間高校2年生の1ヶ月間プログラムの実施に踏み切り、この1月9日に参加者全員が充実した研修を終え元気に無事帰国しました。厳しい現状の中で間隙を縫っての実施でしたが、このチャンスを存分に活用し のびのび研修に取り組んでいる姿は本校ホームページに掲載しておりますのでどうかご覧ください。

生徒は生きる時代を選べません。彼らのためにアグレッシブに、最善を尽くすのが教員の責任です。

今後も、八雲学園は生徒、教員、保護者がワンチームとなって進んでいきたいと思っております。