広報部:谷村より
今号から賛助会員をご紹介するコーナーを設けることになりました。そこで第1号の投稿をお願いしたのは、千葉県松戸市の「光英VRITAS中学高等学校」さんです。「光英」それに英字で「VERITAS」?お耳に新しい校名とお思いの方もおられましょう。そうです、聖徳大学付属女子中学高等学校が共学化と同時に校名を変更され、今年4月開校の運びとなったのです。
学校長の川並芳純先生には、私塾ネットの設立時から頻繁に会合に足をお運びいただき、親しく交流させていただいていました。だがこの2年ほどはすっかりご無沙汰でしたが、それもそのはず、学校改編の大事業の指揮をとっておられたのでした。
さて、秋も深まった10月23日、開校記念式典が挙行されました。本来なら4月の開校以前に催されるものでしょうが、緊急事態宣言下とあって秋に延期されていたものです。会場は校内の第一体育室、体育室といってもバスケットコートなら数面とれそうな、どでかい体育館。体育施設は3室あるのでその第1とのこと、ことほどさように光英さんの売りの一つが充実した学校施設です。
式典は名誉学園長(川並校長のご母堂)のご挨拶から始まり、理事長、校長、後援会長、同窓会長とつづき、来賓の祝辞が終るのに90分を要する重厚なもの。その後生徒代表挨拶、生徒活動報告そして新校歌の披露で会式を締めました。新校歌は音楽科の先生が作曲されたそうですが、なかなかの名曲ながら音階の取りづらいハイレベルなもの。独唱した女子生徒さんの歌唱がみごと!透きとおるすばらしい歌声にすっかり聞き入ってしまいました。
ところで、式典のプログラムに記された学校の沿革を見て感慨深いものを感じました。旧聖徳さんの開校が昭和58年とあります。私(谷村)が塾界に足を踏み入れたのが昭和59年ですので、ほぼ同じ年月の歩みを重ねてきたことになります。40年弱の時を経て、聖徳さんは光英と生まれかわり新たな年を重ねていかれる。一方で当方はというと、地域塾受難の中で新たな展開に模索する日々、深く息をつき、式典の余韻に背中を押されお祝いの会場を後にしました。
千葉県松戸の地で幼稚園から小中高等学校そして短大、四大さらに大学院まで、ひろく教育の根を伸ばされている学校法人聖徳学園さん。光英VERITASという新しい駆動軸を得て、ますます発展されますことを願う次第です。
女子高から共学校へ -光英VERITAS始動-
光英VERITAS中学校・高等学校
校長 川並 芳純
聖徳大学附属女子中学校・高等学校は、2021年4月に共学化し、光英VERITAS中学校・高等学校として生まれ変わりました。校名の「光」には、自分だけでなく、周囲も輝かせていく人間を輩出する学校になろうという願いが込められています。「英」は「英知」、「英才」の「英」です。また世界言語である英語の「英」でもあり、将来グローバルに活躍していくであろう生徒たちへの希望も意味しています。「VERITAS」は、ラテン語で「真理」を表します。生徒たちは学びの中で真理を探究し課題を解決する力を着実に備えていきます。新校名にはこういった私たちの強い想いが込められています。
私たちは、「地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダー」の育成を目指しています。生徒は皆、磨けば光る原石です。磨いて光らない石などありません。それぞれが独自性を発揮し、協力し合って共に成長していく過程で、シンボルマークであるダイヤモンドのごとく、本校の学びで磨かれた生徒たちが大きく羽ばたいていけるよう、全力でサポートしていきます。次世代リーダーに必要な要素として、「認知能力」はもちろん「非認知能力」も伸ばしていきます。そのために、私たちは以下の3つのプラットホームで学びを展開しています。
1.小笠原礼法(マインドのプラットホーム)
2.トルネード・ラーニング(メソッドのプラットホーム)
3. ICT/一人一台iPad/(ツールのプラットホーム)
これらのプラットホームをベースに、「認知能力」の伸長と、「やる気」「忍耐強さ」「創造性」「リーダーシップ」「コミュニケーション能力」「協調性」「道徳心」などの「非認知能力」もプログラムとして伸ばしていきます。
本校のカリキュラムでは、学びの効果が最大限に発揮されるように、前述の3つのプラットホームの上に各教科が配されています。特に「理数サイエンス」や「英語グローバル」に関する科目においては、シラバスとルーブリック(評価基準)と学校行事がリンクされています。
また、それぞれの学習活動では、アクティブラーニングを基軸としながらも、個に寄り添った手法を取り入れています。「英語多読」、「オンライン英会話」、「ヴェリタス・アフタースクール」(大学生チューターによる、放課後個別に学習をフォローする仕組み)を活用することで、個々に応じた力を伸張させることができます。
今春、第一期生の男子生徒は全体の約4割と、多くの受験生に選んでいただきました。硬式野球部では一年生ながら夏の高校野球大会一回戦を突破するなど、部活動でもトルネードラーニングの手法を生かして生徒自ら練習メニューを考え、どうしたら勝つことができるのか考え振り返り、練習してきたことが結果に表れています。
本校で出会った多くの友人と共に過ごした時間が、生徒一人ひとりの人生の糧のとなるように、また光英VERITASでの学びが生涯に渡り生かされていくよう、教職員一同邁進してまいります。
今後とも、私塾ネットの皆様にもお力添えをいただければ幸いでございます。