エリア関東 渡辺浩(75号)

エリア関東 渡辺 浩(渡辺塾・東京都)

先生方、新年明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、2021年もコロナ一色で終わってしまった感じがありますが、年末にはようやく収まり、一安心していました。しかしそれも束の間、年が明けた1月、オミクロン株の驚異的な感染力で東京都は1万人を超える日が続いてしまいました。自塾では生徒及びそのご家族に陽性者はおらず、濃厚接触者疑いがご家族に数名いらっしゃるという現状です。自塾で取り組んでまいりました徹底的な換気や消毒といった感染防止基本的対策が功を奏したのではないかと思います。ただこれも安心してはいられません。今はいつだれが感染してもおかしくない状況が日々続いております。今後も基本的対策をしっかりと行い、オンライン授業等も視野に入れつつ取り組んでまいります。

コロナばかりの話題だけでは気が滅入ってしまいますので、今は受験期、自塾で実際にあった受験にまつわるエピソードをご紹介いたします。それは『自己PRカード』という都立高校を受験する際に書かなければならない、いわゆる志望理由書の事なのですが、この書き方は当然のことながら中学校や塾でも指導いたします。ご存知の先生も沢山いらっしゃるかとは思いますが、このカード、やや面倒くさくて①志望理由②中学校生活の中で得たこと③高校卒業後の進路と、まあきれいに「現在」「過去」「未来」のことを書かせる形式になっているのです。しかも、各高校には『本校の期待する生徒の姿』なるものがあり、そこに書かれていることを踏まえて記入しなければならないのです。面倒くさいでしょう(笑)。そこで、中学校も塾もこの書き方を指導するのですが、ある中3女子が先日下書きを持ってきて「塾長、見てもらえますか?」と言ってきたので、校正をし、アドバイスをしたら「それだと中学校の先生から『弱い』って言われました。」と。「弱い?それだけ?」「はい。」いやいやいや、中学校の先生、申し訳ないですけどそれは「指導」とは言わないでしょう。確かに何十人も受験生を抱えていらっしゃる中学校の先生は大変お忙しいのかもしれませんが、『伝え方・言葉の選び方』はもっと重視すべきではないか、と思いました。因みにその弱いと言われた内容は、「貴校には軽音楽部があり、是非入部して活動したいです。」というもの。「他校にも軽音楽部はあるでしょ。だから弱いよ。」だそうです。是非今後は『強い』アドバイスをひと言加えてください。今年もよろしくお願いします。