仲野十和田(ナカジュク・東京都)
先日、違う場所なのですが、続けて同じ市の公民館の同じような小ホールを借りる機会がありました。最初の公民館は、基本的には1つ席を空けて座るように言われていましたが、ある程度自由にさせてもらえました。ところが、もう一方は4席に1つの割合(300名定員の会場が78人まで)で座るようにとのことで、さらに、登壇した人が2メートル以内の場合は、フェイスシールドは不可マスク着用、1時間に1回は換気などなど、同じ市の施設でしたが、対応はかなり違っていて驚きました。自塾の生徒の保護者、学校などでも、新型コロナウイルス陽性が出た方が、このところちらほら出てきました。学校も学級だけ閉鎖の場合や、学校全体が閉鎖になる場合がありますが、塾としてどこまで登塾させて良いか?判断に悩まされることも多いですね。
さて、エリア関東(渡辺浩代表)では、7月27日(月)~31日(金)5日の「オンライン学校説明会」が行われました。1日4校で計20校。最初この企画を聞いたときは、少々無謀ではないか?と思いましたが、東京私塾協同組合の方々の協力もいただき、見事にやり切りました。私学側も入説がしにくい時期だったので、喜んでいただけたようです。また、10月18日(日)に行われた研修「今すぐ始める『っぽい動画授業』」もオンラインで実施されました。実行委員の方々は当日Study Plusさんの会場をお借りしての運営。大変だったと思いますが、思考を凝らした内容で、コロナ2波の備えとしても、とても良かったと思います。また、若い実行委員の人たちの「まずはやってみる!」精神にも刺激を受けました。
毎年、10月の最終週3日間(10/28~30)で自塾の職員研修を行っています。内容は様々ですが、基本的に異業種の方とコラボで行うことが多いです。余談ですが、1日目は Go To トラベルを使って、芝公園にあるそこそこのホテルを利用しました。なんと、美味しい朝食付(4000円弱)に加え、地域クーポン券が付くという恩恵にあやかりました。さて、印象に残った研修として、「ダイアログ・ミュージアム(対話の森)」が運営する、「ダイアログ イン ザ サイレント」があります。研修担当の方は聴覚障害者で、参加者も耳が聴こえない設定(ヘッドホン着用)で意思疎通をしなければなりません。ジェスチャーも大事ですが、まずは「表情」が大切です。相手の顔をしっかり見て、いつもの何倍も豊かな表情をする必要があります。普段如何に気にしていなかったかに気付きます。現状、マスクより上の部分の表情が如何に大切かを感じる研修でした。一般的に「普通の顔」は周りの人からは「怒っている顔」に見られるそうです。私もよく、普通にしているつもりが、「顔が怖い」と言われます(笑)。実は、以前に同社主催の「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」というプログラムに参加したことがあるのですが、これは、真っ暗な空間の中で共同作業をするという設定です。研修担当は、視覚障害者の方です。周りが見えない状態の中では、相手に正確に物事を伝えなければなりません。なかなか難しい中、研修担当の方がスムーズに行動しているのが印象的でした。普段如何に周りの人に適当に伝えていたかに気付かされます。人に伝えた気になり、更に言ったことが実行されていないと自分の伝え方にも問題があることは棚に上げて、相手のせいにしたりしていた自分に気付きます。両プログラムとも弱者に対してその人の立場になれる勉強にもなるので、生徒たちにも体験させたいと思いました。今はコロナの影響で、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」はお休み中ですが、グループでも個人でも申し込みができます。オンラインのプログラムもあるようです。
(https://taiwanomori.dialogue.or.jp)
10月の3、4週は『ハロウィン週間』で各教室、趣向を凝らします。今年初めての企画で生徒の評判が良かったのが、『折り紙』。iPadを渡してYouTubeを見ながら折っている姿をみていると「勉強もそのくらい集中してやってよ」と思わず言いたくなります(笑)。そういえば、数年前に私塾ネット全国研修でお呼びした、オリィ研究所の吉藤健太朗さんは特技が折り紙だったことで、研究所の名前が付けられたそうです。天才を育てるのに『折り紙』は良いかもしれません…。
10月6日、私塾ネット会員の大沼信雄先生が他界されました。約1年前に手術をされたあと、元気そうなお姿でお会いしていたので驚きでした。震災後、東北のことを何よりも考え行動される一方、プライベートでは無邪気で純粋な様子が伝わり、誰からも愛される方でした。謹んでお悔やみ申し上げます。