特集|日本民間教育大賞と 私塾ネット

文・中村直人(私塾ネット副理事)

「株式会社 塾と教育社」が、年1回、日本民間教育大賞選定会議の受賞者選定・主催により、「日本民間教育大賞」の授賞式・記念講演会・祝賀会を東京・神田学士会館において開催しております。「日本民間教育大賞」は「民間教育最高功労賞」「民間教育特別功労賞」の二部門があり、民間教育の発展に著しい貢献をされた方で、前者は75歳以上の方、後者は物故された方に授与されます。

私塾ネットでも、これらの賞を授与された方がいらっしゃいますので、ここにその栄誉を記したいと思います。

第一回2013年度「学習塾百年の歴史・塾団体五十年史」編集委員会が受賞し、編集長の佐藤勇治先生(調布学園)、副編集長の菅谷友豊香先生(慶應受験会)、監修の中嶋浩一先生(一橋大学名誉教授)が表彰されました。受賞理由は、6年の歳月と160名に上る執筆者を得て、塾と塾団体の歴史を克明に後世に残す大著を完成させた功績によります。

第二回2014年度民間教育最高功労賞を、山口恭弘先生(全日本私塾教育ネットワーク名誉会長、山口塾元代表)が、広島県を中心とする地域の民間教育の発展に寄与した功績、及び長きにわたり民間教育団体の発展に寄与した理由により受賞されました(当日、山口先生は体調不良のため、湯口兼司先生が代理出席されました)。

第四回2016年度民間教育特別功労賞を碇優先生(公益社団法人全国学習塾協会前副会長、碇塾)受賞理由は、民間教育界における数学教育の発展に寄与するとともに、民間教育団体を通じて後進の育成に寄与した功績によるということです。当日は、奥様が出席されました。

第五回2017年度、松本紀行先生(特定非営利活動法人全国教育ボランティアの会副理事長、チャレンジ学院)が民間教育最高功労賞を受賞しました。長野県の民間教育・塾教育の発展に寄与するとともに、教育ボランティア活動の発展に寄与した功績が受賞理由です。

第六回2018年度民間教育最高功労賞を二名受賞しました。一人目は、安藤進理先生(社団法人全国学習塾協会結成に尽力、理事・顧問を歴任、桜学習会)。受賞理由:東京都の民間教育・私塾教育の発展に寄与するとともに、私塾事業者間の交流・連携に寄与した功績。体調不良のため、ご子息の光様が出席されました。残念ながら、昨年九月鬼籍に入られました。

二人目は、渡邉公雄先生(東京私塾会・全日本私塾協会会長を経て、社団法人全国学習塾協会及び全国学習塾協同組合の設立に尽力、人間教育渡辺塾会長)。受賞理由:東京都を中心とする地域の民間教育・私塾教育の発展に寄与するとともに、私塾事業者間の交流・連携に寄与した功績。

第七回2019年民間教育最高功労賞を二名受賞。一人目は、玉城邦夫先生(全国学習塾協同組合理事長、修学舎)。受賞理由:千葉県を中心とする地域の民間教育・塾教育の発展に寄与するとともに、全国の私塾事業者間の交流・連携に寄与した功績。

もう一人は、柳田晋次先生(千葉学習塾協同組合の振興に尽力、一般財団法人 八千代国際交流基金理事長、日米文化学院)。受賞理由:千葉県を中心とする地域の民間教育・私塾教育・国際交流の発展に寄与するとともに、私塾事業者間の連携に寄与した功績。

第八回2020年度の授賞式は夏に延期されました。受賞者発表は4月1日の予定ですが、昨年八月にお亡くなりになった平林治先生が、民間教育特別功労賞に推挙されたそうです。また別の機会に記事になる予定になっております。

全日本私塾教育ネットワークには、各地域で他の団体とも兼ねて活躍されているかたも多くいらっしゃいます。全国組織の任意団体の特徴が出ているのだと思われます。