全国研修10年の足跡③|アビトレ木下晴弘先生と共に歩んだこの20年 田中宏道

第17回大会
田中 宏道(LAPIS鎌ヶ谷・千葉県)

2001年、平成13年、京都の成基学園で木下先生を初めて見た!そう、お会いした、お目にかかったではなく、木下先生を「見た!」のです。

青木清先生の「青木フォーラム@成基学園」での勉強会。佐々木代表のご紹介で現れた木下先生。そこで木下先生は授業の一端をパフォーマンス(パフォーム)されたんです。生徒への声のかけ方、声の出し方、声のメリハリ、笑顔。。。衝撃でした。。。「最高峰の授業はこれだ」という佐々木代表のご紹介。まさしく最高でした。

それから4年、2005年(平成17年)。LAPIS鎌ヶ谷を立ち上げて3年目。見つけました!木下先生主催の勉強会を。(株)アビリティトレーニング年間セミナー@大阪。5月から翌年4月まで毎月1回の計10回。朝10時30分~12時30分。たしか8万円か9万円??

通いました!毎月大阪まで。前日教室で2時間ほど仮眠もしくは徹夜。5時7分の始発で東京駅へピュウー。6時始発の新幹線のぞみ。先頭1号車。初めて新幹線の自由席は普段ガラガラだと知りました。研修では毎回レポート用紙は10枚以上。地下鉄ですぐに新大阪駅へ向かい、5時からの授業に間に合うように戻ってくる。頑張りました!

この頃から私塾ネットの先生方と深く知り合っていれば、前泊して後泊してあと2~3日ゆっくりするなんてこともあったのでしょうが、この頃はまだ千葉学習塾協同組合(JAC)の先生方としか深いお付き合いはなく、前泊などの知恵が働きませんでした(笑)。

学びをかいつまみますと。。。

1.基本的な考え方「自分が源泉」
「やり方よりもあり方」
「規範(ノーム)=暗黙の内に了解されているルール→悪しきノームを払拭し、良きノームを自ら創作する」
「感即動=感動すればすぐに行動する。感動を生め。ただし感動は3日も続かない。」

2.わかりやすい授業
「パラダイムシフト=考え方、視点をガラッと変えること。無意味に意味がつける。複雑から単純へ。見えないものを見せる。これらが感動を生み、興味を持つようになる。2種類のパラダイムシフト=ファンパラダイムシフトとインタレストパラダイムシフト」
「話術 強弱高低/無言の間/七五調/一時に一事/アトラクト技法」
「板書術 生徒が書ける正八面体と正二十面体/セグメント/転記指示/立ち位置」

3.生徒・保護者・スタッフとの関係作り
「プラスの波動//YouメッセージとIメッセージ/目線の高さ/誉め方/叱りすぎたら。。。/疑問形で命令する」「熱き入塾説明会」
「コーチングが人を動かす」「orの抑圧とandの才能/陰中陽と陽中陰」
「経営品質と顧客満足 ビジョナリーカンパニー」「笑顔は人を幸せにする最高の薬です。」

当時私は塾人として何をどうすればいいのかを思い悩み、さまよっておりました。いくつか塾団体に加入させていただき、素晴らしい先輩方から多くを学ばせていただいていたる最中に出会えたのが木下晴弘先生です。木下先生は先輩方からの多くの学びを論理的に体系づけてくださったのです。

こんな素晴らしい学びを関西だけに留めておくのはもったいない!関東の先生方にも知っていただきたい!と木下先生を4月の私塾ネット全国研修大会にお招きし、翌5月から東京(中央大学駿河台記念館:担当は仲野理事長)と千葉(LAPIS鎌ヶ谷)で毎月1回、木下先生の勉強会を全10回、開催することになったのです。受講者は計60人ほど。その後は中国・四国でも研修会が開かれたようですので、木下先生の薫陶を受けた私塾ネット関係者は多数います。

木下先生に出会うまでの15年、学びを自塾で活用させていただいて20年。木下先生が居てこその塾人生35年です。諸先輩方、そして木下先生、ありがとうございます!今後もこの学びを深めていけたら有り難いです。