エリア報告|丸橋 俊之 (丸橋塾 ・香川県)

Q:塾での盗難事案。皆さんはご経験ありますでしょうか?

私は開塾して20年ほどですが、今回で2回目です。友人の塾経営者からも、たまに塾での盗難事案を聞くことがあります。

今回は、ヘッドホンなどの塾の備品が知らない間に無くなっていることに気づいたのが、事の始まりでした。はじめは何かの勘違いかと思っていましたが、日が経つにつれ盗難される物が増えていきました。自塾では監視カメラなどは設置していなかったため、「監視カメラを設置するべきか」とも考えましたが、「監視カメラ」を設置すると犯人が警戒する結果、犯人を見つけて諭す事もできません。また、監視カメラがある事によって他の生徒の言動を萎縮させることになるのも懸念しました。迷った結果、今回は「監視カメラ」ではなく「隠しカメラ」を、ある場所に設置することにしました。

一見すると隠しカメラであるとは気づかれないような物です。そして、隠しカメラの映像を見返したり監視したりする日々が始まりました。非常に気分の悪くなる作業です。待つ事、数週間。盗難の決定的な瞬間を録画できましたので、本人をすぐに呼び出して真相を問いました。この時、自分が感情的にならない事に気をつけました。また第三者にも同席してもらいました。さらに、会話はすべて録音しました。不幸中の幸いで、犯人は盗んだであろう物をすべて自白してくれました。私が認識している盗まれたであろう物と、供述が一致しておりましたので、本当の事を言っているのであろうと思いました。また、反省の気持ちもしっかり伝わって来ましたので、警察沙汰にはしませんでした。盗まれた物は、翌日、本人がすべて持って来ました。

事の性質上、すべてを詳細にお話することはできませんので、ぼやかしている所もあります。また、自分の対処が正しかったのか、いまだに悩んでいる所もあります。このような盗難事案は、どの塾でも起こる可能性があります。「隠しカメラ」ではなく、予防的に「監視カメラ」をつけるべきか?ということも、いまだに悩んでおります。

以上皆さんはどうお考えでしょうか?