お祝い・祝辞|亀山 直人(JAC 千葉学習塾協同組合 理事長)

亀山 直人
JAC 千葉学習塾協同組合 理事長

全日本私塾教育ネットワークが創立20周年を迎えられますことを、千葉学習塾協同組合を代表いたしまして心よりお慶び申し上げます。

初めて貴団体を知ったのは21世紀を迎えてから暫らくした頃でした。当時、私どもの協同組合が主催するスクールフェア(私学中学校・高等学校の説明会)に協賛をいただいたときでした。その時に伺ったお話では、新しい時代に相応しい柔軟かつ斬新な活動を展開するために創立された全国規模の任意団体だということでした。千葉の仲間も重複して参加された方が多く、団体間の交流も盛んであったため、比較的近い立ち位置で現在に至るまでのさまざまな活動を見せていただきました。中でもチベット声楽家であるパイマーヤンジン氏の講演やニューイヤーパーティへお誘いを受けたことは深く印象に残っており、魅力的な団体であると感じていました。

最近、ある会議で学習塾団体はどのような組織であるのが望ましいのかという話になりました。ご一緒した貴団体の会員の方から頂いたお言葉は「一人はみんなのために、みんなは一人のためになるような組織」ということでした。その時に思い出したのは東日本大震災の折に当時の谷村志厚会長が東北の子どもたちや塾の惨状を訴え現地に何度も足を運ばれていたことでした。ふたつの事から考えると全日本私塾教育ネットワークは人間を大切にする団体であると確信できました。日本を良くするには人を変えなければならず、人を変えるのは教育だけであり、その教育を支えてきたのは学習塾である。そしてこれからも支えてゆくという理念が実践されているのは、歴代会長・理事長の方々をはじめとする会員の皆様のご努力の賜物であると、改めまして深く敬意を表しております。

昨年来、コロナ禍というこれまでに経験したことのないこのような状況下に置かれています。塾業界も苦しい状況に置かれています。千葉の協同組合ではガイドラインを示すとともに情報交換を密にし、個々の組合員塾では感染防止を心掛けながら対面授業や遠隔授業を行い、生徒・保護者・従業員・地域の方々に対するきめ細かく対応しています。

しかし、これを機会に塾団体の新しいあり方、個々の学習塾の形を改めて考えていく必要があるのではないでしょうが。私は塾業界全体の発展に多大な貢献をされてこられました貴団体と手を携えて、今後こうした事を模索して行ければと思っています。

最後になりますが、全日本私塾教育ネットワークの今後のさらなる飛躍・発展をご祈念申し上げます。