表紙の花こ・と・ば(81号)

小手毬(バラ科・原産地中国) 

コデマリは春を告げる花の代表のひとつ。直径1センチほどの小さな花房が集まり、手毬のように見えることからの和名。原産地の中国では「小粉団花」と名付けられていて、その発想からか和名で「団子花」の別称もある◆初夏に似た形の花にオオデマリがあるが、これは日本原産のヤブデマリの園芸品種といわれ、コデマリとはまったく別種である。ちなみに英名はJapanese Snowballと出自が日本であることが確認できる◆ところで最近話題のChatGPTくんに「小手毬でエッセイを書いて」と聞いてみた。以下が彼の回答である。「花の小手毬は、春になると和菓子店やスーパーマーケットで見かけることができる、可愛らしい和菓子です。桜の花びらをイメージしたピンク色の生地に、白あんが入った小さな球状のお菓子は、見た目にも華やかで、まるで春の訪れを感じさせてくれます。」おっと!これはなんのこっちゃ、小手毬を和菓子と勘違いしている。なにかと物議をかもすGPTくん、まだまだ勉強不足のようでちょっと安心?した。(志厚)