近藤 誠介(文化の森スクール・徳島)
分詞
分詞には、現在分詞ing分詞と過去分詞en 分詞がある。ただし、この現在分詞、過去分詞は、時とは関係がない。現在分詞、過去分詞という名前はネーミングミスか。
1)動詞的性質
be + ~ing 進行形
be + ~en 受動態
have+~en 完了形
これらのbe、have は助動詞である。
2)形容詞的性質
(ⅰ)限定用法(名詞を修飾)
1語の場合は名詞の前に、2語以上(句)の場合は名詞の後置修飾と言われるが、前に置かれると、名詞の「恒常的・分類的特徴」が示される。
A barking dog seldom bites.
「よく吠える犬」という意味で、今吠えている意味ではない。
the used car …中古車(常時性)
the car used …使用中の車(現時性)
the sleeping beauty …眠れる森の美女
※a sleeping car …寝台車
↑動名詞、目的を表す
~ing :~している
~en :~された(他動詞)
自動詞の~enは、完了的な意味。
(ⅱ)叙述用法
分詞は形容詞と同じで、名詞を修飾せず、単独で用いられる場合は補語である。
SVC、SVOC
~ing: ~している状態でV
~en : ~された状態でV
I sat waiting on the bench.
S V C
私は待っている状態でベンチに座っていた。→ 座って待っていた。
Please keep the fire burning.
V O C
火を燃やし続けなさい。
SVC、SVOC:辞書でこまめにチェックする。
知覚動詞 O do (原形)Oが~する(動作の全部)
知覚動詞 O doing Oが~している(動作の一部)
知覚動詞 O done Oが~される
(注)have O done (使役)~させる
have O done (被害の受け身)~される
make O done は
・make oneself understood(通じる)
・make oneself heard (声が届く) で十分。
例文
・We caught a boy breaking the window.
私たちは少年が窓を割っているのを見つけた。
・My son has the water running in the bathtub.
私の息子はバスタブの水を出しっぱなしにしている。
・Ihave my report being checked by Mr.Green.
私の報告書はグリーン氏によって調べられる。
・I want my eggs boiled.
私は卵をゆでてほしい。
・He had his pictures taken by her.
彼は彼女に写真を撮られた。
・I like the shrimp fried.
私は揚げてあるエビが好きだ。
・We need our room decorated.
私たちは部屋を飾り付ける必要がある。
3)副詞句を作る→分詞構文
従属節の代わり
(あくまで、文脈に沿って訳す。)
when
while Hearing the news, he jumped out of his chair.<時>
as
その知らせを聞いたとき、彼は椅子から立ち上がった。
because
since Not knowing what to say , I just smiled.<理由>
as
なんといえばいいか分からなかったので、私はただ微笑んだ。
We had a good time playing chess. <付帯状況> ~しながら
私たちはチェスをしながら良い時間を過ごした。
等位節の代わり
(~,and)Turning away from her, he looked at me.
彼女から目をそらして、そして彼は私を見た。
My train left Kyoto at six, arriving in Tokyo at nine.<動作の連続>
~and it arrived
列車は6時に京都を出発し、9時に東京に着いた。
Being の省略
・受動態 (being ,having been)
(Being)Injured in his leg , he could no longer walk.
彼は脚を負傷したので、もはや歩くことができなかった。
・形容詞
(Being)Unable to speak, he wrote it on a piece of paper.
話すことができないので、彼は数枚の用紙に書いた。
・名詞
(Being)A were child, I couldn’t understand what he meant.
一年以上にわたり、拙文をお読みいただきありがとうございました。手をつけられていない文法事項もありますが、次号にて一旦、連載をおきたいと思います。つきましては、ご意見、ご要望等がございましたら「文化の森スクール 近藤」までご連絡ください。宜しくお願いします。