理事長コラム(74号)

仲野十和田(ナカジュク・東京都)

この原稿を書いているのが6月30日。今日、STEP(龍井代表)の高橋先生から声を掛けていただいた、コロナワクチンを接種してきました。症状はいたって穏やかです。

今年は昨年中止にした自塾の合宿をすることに決定したので、保護者へ安心感を与えるのにタイミング良く、全社員が受けさせていただきました。また、留学中の息子が昨春一時帰国して、その後留学先に戻れずにいたのですが、ワクチン接種を条件に戻れることになり、この機会にワクチンを接種しました。ご厚意に深く感謝申し上げます。

さて、コロナ禍の中、みなさんいろいろとご苦労されていると思いますが、一方新たな取り組みも出てきているのではないでしょうか?

そこで、自塾のことを少々お伝えさせていただきます。ナカジュクでは、授業の前に5分位、「N-TED(ナカジュクテッド)」と呼んでいますが、科目内容以外の生徒の成長にかかわる話をすることにしています。昨年度までは教室で各自行っていましたが、今年度より大型のモニターを各教室に購入し、1日3回ある授業の前に当番制で発信することにしました。

これによって、他の教室のTEDも聞けたり、必然的に話す内容もレベルアップし、生徒の満足度も上がったと思います。入試説明会や夏のイベントなども教室を超えて誘い掛けたりできるので、とても効果的だと思います。時々外部の方からもお話しをいただきます。

写真はアジアの国々で活躍しているシンガーソングライターの方ですが、このあとミャンマーの学生も自国の様子を話してくれ、生徒は真剣に耳を傾けていました。この教室を超えた取り組みは、コロナがなければ思いつかなかったことだと思います。

話は変わりますが、現在様々な助成金がある中、「育パパ」に関するものはご存じでしょうか?例えば「両立支援等助成金」というものを利用すると、第一子目が生まれて8週以内に連続5日以上休暇を取ると、事業主に72万円が支給されます。さらにその間の社員の給与は実質80%、国が保証してくれます(東京都に住んでいる方、あるいは事業所のある場合は、さらに上乗せで得られます)。

5日位何とかなりそうな方、申請されると良いかもしれません。そして、長期となるとなかなか取ることが難しいと思いますが、今回ナカジュクのスタッフが3か月の「育パパ休暇」にチャレンジしました。それによるメリットを挙げると以下のようなものがあります。

①保護者の方々へ連絡すると、応援してくれる人が多かった(お母さんの塾へ対する印象度も上がったと感じています)。
②奥さんの会社に対する理解を得られた。
③本人が育児の大変さを理解した。
④仕事がしたくてたまらなくなっている(現在ひと月経過)。
⑤福利厚生の実績となる

最初は、「男がそんな長期の休みを!?」と思っていましたが、ちょうど国の政策として、育児休暇を制度化するよう企業などに発信があったこともあり、思い切ってチャレンジしてみました。今のところデメリットはないようです。教室に支障がない範囲で考えてみるのもいいですね。それ以前に所帯を持たないスタッフを何とかしたいとは思いますが…(笑)。

この広報が届くころは、オリンピックは始まっているでしょうか?

賛否両論ありましたが、元気な日本になっていることを祈っております。