エリア中国 西本雅明(70号)

エリア中国 西本 雅明(パワーゼミ西本)

皆さまお元気でしょうか?

今年は寒い経験もないまま冬が終わり,さわやかな春も知らず,急に夏がやってきた感じですね。あっという間に1年の半分が過ぎてしまって,生徒募集も記憶になく,ステイホームでボケが加速されたような気分です。後半はとにかく頑張らなければ,来年は生きていけないのではと,思っています。

自粛要請が出て以来,出かけていく会議は一度もありませんでしたが,その代わりに「ZOOM」を使用した会議が普段以上に頻繁に行われました。はじめは「ZOOMとは,どんなものなのか?」状態の中で,「ZOOM」を勉強するつもりで会議に参加していました。しかしながら必要に迫られ,お叱りを受けるかもしれませんが「エイヤッ!」っと,清水の舞台から飛び降りるつもりで未習熟の「ZOOM」を使い「とりあえずやっちゃえ」と授業を始めました。やり始めると意外と面白く「飲み会もできちゃう?」やら,「孫に会える」やら「社内会議も気兼ねなくやれちゃう」ようになり,調子に乗りすぎてクタクタになりました。周りの塾も同じようなリモート学習をし始めていましたので,差別化を図るためには,工夫をしなければなりません。おまけにモニターの向こうには保護者の影が見え隠れして,「授業参観」を意識すると,ますますクタクタになります。個別指導では威力を発揮できたように思いますが,集団授業では生徒の理解度を量りかねることもありました。結果として職員の力量とアイデアの差が大きく出たように思います。「怠け者はどんどん怠ける。」「頑張り屋さんはどんどん頑張ってクタクタになる。」という感じです。6月に入ると普段の生活に戻りましたが,「ZOOM」を使う授業を,これからも使う機会はあると思いますので,忘れないように準備をしておきたいと思います。

私塾ネット中国支部の7月定例会のテーマは「ウィズ コロナ」です。「学習塾としてどのようにコロナ禍を乗り切るか?」をテーマに,会員の皆様からアイデアを頂戴したいと考えています。

広島県内の公立高校は今年度から1年生にパソコンを持たせる予定の学校が多く,自粛期間中に大なり小なりリモート学習に使用したようです。しかし県が採用したアプリは問題が多く,機能しなかった学校が大半のようでした。ユーチューブで授業を配信した学校もあったようです。教職員が急きょ必死で作り上げた授業でしたが,生徒たちには不評でした。ユーチューブのような一方的な配信では短くないと集中力が続かないようです。私学の中には休校にせず,リモート学習でカリキュラムを消化した学校もありました。自粛中は授業のある学校や休校になった学校など様々存在しましたので,その点で授業がやりにくかったです。とにかくこの自粛要請の中で,IT化が遅れていた学習塾も,仕方なくIT化が進んだようです。塾もテレワークができるんだということが分かり,教室は要らないなぁと感じた瞬間さえありましたが,テレワーク中の怠け者職員の中には,髭ぼうぼうで髪の毛は寝ぐせで逆立った状態でモニターに映っている者がいて,笑ってしまいました。

7月の中国支部定例会では会員から,どのようなお話が伺えるのかをとても楽しみにしています。