11/3 OKK主催の教育相談会報告

文責 木谷 朝子(OKK理事長・木谷塾)

2021年11月3日文化の日、品川区大井町にあるアワーズイン阪急3階会議室で行われた。9月30日に緊急事態宣言が解除され2年ぶりに20回目のOKK「大井町から教育を考える会」主催の教育講演会&中学高等学校相談会であった。阿部光雄実行委員長の下、各校の先生方も一丸となって念には念を入れた準備の上開催された。

3回の入場者制限枠を設け、それぞれ70組の定員とした。この告知、予約制が非常にスムーズで今更ながらインターネットの便利さに驚いた。当日は、コロナ禍にある説明会とは思えないほど盛況で、OKK会員の準備が形となって現れたようだった。特に日本工大附属高校から生徒手作りの組み立て式机上間仕切り(アクリル板)をお借りし、参加校全てに行き渡ったのは素晴らしかった。

全体としては、来場者の検温、手指の消毒、受付、各ブースへの移動などが適切に行われ予定の時間に終了した。会場内では、OKK会員校の先生方が来場者の希望校や色々なお話を伺い、適切な学校へ自然体で誘導していた。自校へ案内するのが一般的な説明会と思われるが、OKKでは自校だけでなくより適切な学校へも案内するのが当たり前となっている。

生徒に寄り添い、生徒を一番に考えると自然にこのような形になっていくのだろう。他の相談会では見られない光景に驚く保護者の方も少なからずいらした。そもそもOKK「大井町から教育を考える会」は、教育を通してそれぞれの地元の児童・生徒に貢献することを第一義としている。そのため、参加校・参加塾とも生徒の奪い合いをするのではなく、児童・生徒に適するであろう学校選びを目的としている。そのせいか熟練の域に入った先生が多いというのも特徴の一つであろう。先生方が一丸となって準備から運営まで実行する組織も珍しいのではないだろうか。また、今回の相談会でも200名以上の保護者が待望していた「声の教育社」の三谷潤一氏の教育講演会がユーチューブでしか行えなかったのは一考の余地がある。

OKKの、自校とともに他校も考えるという事は、結果はすぐにでなくても、巡り巡ってそれぞれの学校の高い評価に繋がり、結局は良質な学校として高く評価されるであろう。実際にそのような結果が出ている学校もある。以上のようなOKKの趣旨に賛同した品川区からの後援を得ている。さらに、品川区商店街連合会・品川区商店街振興組合連合会の協賛も得ている。大きな未来ある子供たちのために必要不可欠な教育を良質な形で提供すべく邁進している。来年度の相談会はコロナ禍も収まり相談会も教育講演会も対面で実施したいと願っている。

OKK 大井町から教育を考える会