理事長コラム(90号)

田中 宏道(LAPIS鎌ヶ谷・千葉県)

生きていくには「尖(とんが)る」しかない

 みなさま、4年間ありがとうございました。この広報が発行される今日4月19日(日)で私の理事長職も任期満了です。みなさまの塾や学校・会社にとって少しでも役立つことをと思って活動してきたつもりではありますが、正直なところ、会員数が大幅に増えるとか、会員同志の交流が非常に活発になったとかの大きな成果は出せぬ頼りがいのないリーダーであったことを、この紙面を借りましてお詫び申し上げます。

 千葉の入試も3月3日(火)の公立高校の合格発表ですべてが終わりました。

「笑顔」と「拍手」と「感謝」を大切にしながら、ABC(当たり前のことを、バカにせず(バカみたいに)、ちゃんとやる)、目の前のことに精一杯努力する。

 ここまでやるか!というぐらいにやりきる。そんな目標に向かって中3生たちは頑張りました。頑張るオーラを毎年見ることができるこの仕事に就いていることは、とても嬉しいことです。ありがとうと手を合わせてしまいます。目の前のことを精一杯やっているからこそ不安になり、やりきったからこそとてつもなく喜べる入試です。合格で終わりということではなく、この精一杯やったという経験が必ずや子どもたちのこれからの人生に大きく役立つことと確信しています。

 公立入試直前、受験生の作文です。ご紹介します。

《 不思議なLAPIS 》
ペンネーム… ブロッコリー

 中一の夏休み頃にLAPISに入った。小学生から通っている子達はグループができているようで皆との壁を感じたのと、友達ができるかの不安から、入塾したては家に帰ってからよく泣いていた。とても懐かしい。二年半の間やってきたテスト対策や通常授業、イベントのおかげで、もう壁も友達の面での不安も全く感じていない。あの時自分の弱い姿を家でしか出せなかった私はいつのまにか、クラスの人に涙を見せることができるようになっていた。LAPISはお勉強の成績だけじゃなくて、心も成長させてくれる、なんだか不思議な場所だった。
 そんなLAPISもあと少しで卒業。二日後には入試が待ってる。「私」頑張ってね。試験会場に着いたら周りの頭良さそうな人を見て自信なくしちゃうような予感がするけど、大丈夫!今までの努力を完ぺきじゃなくてもいびつな形でいいから階段にして、今までの自分を信じてその階段を上がる。のぼりきった先には必ず「合格」が待ってる!ふぁいといっぱーつ!
 未来の私へ。おつかれさま。おいちゃんからの最後の宿題、「笑顔、拍手、感謝を大切に」絶対よろしく!

<後輩の方へ>
 受験って聞くとどんなイメージですか?私が中一、中二のときは「しんどそう」一択でした。でも、いざ振り返るとしんどいときよりも楽しい瞬間が多かったように感じます。私が思うに、それはきっとLAPISだからだと思います。LAPISに入塾してる以上しんどい受験なんてないです。楽しんでがんばってください。応援しています。

 うちの塾を生徒たちはこのように思ってくれています。有り難いです。

 一人の例外もなく生徒全員の喜ぶ顔を見るために僕らも必死にやってきました。でも、でも...全員の喜びの顔を見ることは今年も叶いませんでした。

 うちの塾の半径1.5km内に一斉指導の上位高校を狙う大手進学塾は4塾。半径200m内に個別指導塾が8塾以上。千葉県の北西部、東京駅から45分の千葉県鎌ヶ谷市で、今年は、断突の実績、ぶっちぎりの実績を出す大きなチャンスでした。小学生の頃から賢い生徒が来てくれて、県内トップレベル高校に10人以上の合格者を出すことも可能な二度とないチャンスの年でした。

 大手進学塾に進学実績で圧倒的な差を付け、市内でぶっちぎりの尖(とんが)った塾になれる最大のチャンスだったのです。

 千葉の公立高校、上位レベルの高校の倍率は1.5倍~2倍です。甘くはありませんでした。ぶっちぎりとは行かずに大手進学塾と変わらぬ実績となりました。喜ばせてあげることができなくてごめんねという悲しみ、せっかくのチャンスを逃してしまった自分へのふがいなさと情けなさ、LAPISの存在意義は薄れていき、埋没してしまうのではないかという不安。苦しい3月、4月です。時を戻すことはできません。痛みは積み重なります。自塾が死滅に向かわないために反省を活かし、大きなチャンスはなくとも小さなチャンスを掴むことを続ける。頑張ります。

 「学びを通じて人と人とを繋げる私塾ネット」は全国をまたぐ最大級の学習塾民間団体です。今年設立25年目を迎えました。今後もますます学びが広がり、縁が深まりますことを心より願っております。いままでご協力くださいましてありがとうございました!

 今後とも会員の皆さまのご協力ぜひともお願い申し上げます!

20260315記