賛助会員紹介:株式会社 POPER(東京都中央区)

「人」の価値を最大化するためのIT活用を

代表取締役
栗原 慎吾

弊社は、塾やスクール向け業務管理プラットフォーム「Comiru(コミル)」をご提供し、業務効率化と保護者とのコミュニケーション強化のお手伝いをさせていただいています。おかげさまで、全国4,000教室、ご利用生徒数31万人を突破し、2022年11月15日には東京証券取引所グロース市場に上場いたしました。

「教える」をなめらかに

「Comiru」開発のきっかけは、私自身が塾経営に携わる中で感じた課題感にありました。それは、生徒に向き合う時間を最大化させたくても、溢れかえるアナログ業務や事務作業に追われて思うようにいかないということです。そこで、ITを活用したシステム化で業務効率化を図り、生徒に向き合う本質的な価値を創出したいとの着想を得ました。
 そのような原体験を元にしているためか、弊社は教育への人の介在価値を最大化するために何ができるかに徹底的にこだわっています。人は人との関係性から学び、感動を得て、成長する。どれだけデジタル化が進んでも、その本質は変わらないでしょう。だからこそ、その障害になっているものを取り除きたい。そんな思いから弊社では”「教える」をなめからに”とのミッションを掲げています。

教育の大転換期。知識だけでなく、多様なスキル・人間性の養成を

 変化の激しい時代において、教育に求められるものも大きく変わってきています。決まった正解であればAIやGPTが弾き出してくれる中で人間に求められるのは、単なる知識ではなく、課題解決スキルや問いそのものを生み出す創造性、変化に対応する柔軟性や協働する力など、詰め込みでは決して会得できないソフトスキルや人間力なのではないでしょうか。

この状況において、塾を始めとする私教育の果たす役割は大きいと考えています。目標に向けた「勉強」や「スポーツ」といった題材を通して、知識やテクニック以上の学びや気づきをいかに与えられるか、課題解決力やセルフコントロール、人間力の幅と深みをいかに広げていけるかが問われていくようになるでしょう。それは、生徒に寄り添い、伴走し、コーチングする先生の存在があればこそ、生徒がメタ思考を発揮し、実現されるのではないでしょうか。

教育に求められるものが変わるからといって、新しいカリキュラムやプログラムをオンするのではなく、「勉強」という題材そのものから学べるものを最大化し、豊かにしていく。教育の大転換期にあるからこそ、より生徒と先生という「人」と「人」の関係性の強化が求められると考えています。深い学びは信頼に基づく密度の濃い関係性の中でこそ、実現するはずです。弊社は塾運営の業務改革を通して、そのお役に立ちたいと考えています。

3つの展望

今後の弊社のサービス展開としては、まず次の3つを考えています。

1つ目は、塾・スクール運営の決済に関するソリューション提供です。塾・スクールのビジネスモデルの中で、保護者から授業料をいただく決済機能は非常に重要です。Comiruも決済機能は提供しているもののまだ最適化されていない認識なので、UIがより優れたものに開発していく方針です。

2つ目は、BIツールとしてのComiruの機能拡充です。現在Comiruには、生徒の出席状況や宿題提出、成績推移から保護者とのコミュニケーションまであらゆるデータが蓄積されています。これらを分析し、退塾アラートの立っている生徒やフォローが必要な生徒を洗い出し、アプローチに繋げることで、安定した塾経営にお役立ていただきたいと考えています。

3つ目は、全国の塾・スクール経営者や先生の知識・経験の集合知化や横の繋がりの創出です。現在はワークショップの開催や、小規模の意見交換会を行っていますが、徐々に拡充していきたいと考えています。

今後ともComiruを通じて、塾・スクールをサポートさせていただくことで、未来を切り開く人材の育成に少しでも貢献していけたらと考えております。引き続き、ご指導の程、よろしくお願い致します。

株式会社 POPER