賛助会員紹介:麹町学園女子中学校・高等学校(東京都千代田区)

校長
堀口 千秋

本校は名前の通り千代田区の麹町にあり、東京メトロの麹町駅、半蔵門駅から1〜2分、JR市ヶ谷駅や四ツ谷駅からも10分と通学には非常に便利です。生徒の安心安全を心がけ、登下校などをICカードで管理して保護者に連絡が届くシステムです。

中学1年生が4月25日から2泊3日で山中湖畔のオリエンテーション合宿に行ってきました。コロナで実施できなかった様々な行事が動き出し、生徒達の楽しそうな顔や元気な活動を見ることができました。文化祭(葵祭)や体育祭、ニュージーランドの海外研修も再開しています。学校で学ぶのは教科の知識だけでなく、その知識を基に自分の考えをコミュニケーションを通じて友達と高め合うことではないでしょうか。

学校は楽しくなければならない、ただし楽しいだけではいけない。というのが私の教育方針であり、本校の校訓は「聡明・端正」です。具体的な取り組みとしては「豊かな人生をみずからデザインできる自立した女性を育てる」ことにあります。女性の社会進出が本格的になり、統一地方選挙でも多くの女性議員が当選を果たし、これからはまさに女性の時代を迎えようとしています。家事や子育てに縛られていた時代から解放され、より充実した人生を送ることができるように考え、行動して欲しいと願っています。

本校では授業はもちろん、探求を扱う「みらい科」という授業などでもipadを使って調べ、話し合い、プレゼンテーションを行います。更に高校ではその取り組みを論文の形でまとめます。ここ数年大学入試で急速に増えている「総合型選抜」もこのような取り組みを評価していただく入試になっています。

本校のパンフレットに書かれている「アクティブ」とは今までのように教員が一方的に説明して、生徒はただ座って聞いているだけという座学とは異なり、中学の英語では文部科学省「英語教育の在り方に関する有識者会議」委員である安河内哲也先生を特別顧問に迎え、音声活動中心のリズムに乗って発音し、歌や、クイズなどを取り入れた英語が好きになる授業を展開しています。また、英検の早朝講習なども実り始め、2023年3月時点で高校では準一級5名、2級171名、準2級164名。中学でも2級23名、準2級68名が取得しています。一方、現在多くの大学で理系の女子学生を求めており、私自身が理科の教員なので、理科本来の楽しさを伝えるべく今年の中学1年生からティームティーチングを受け持っています。入学前の春休みに出した「理科の疑問・質問」には全員がタブレット端末を使ってたくさんの疑問を提出してくれました。本校には二つの実験室と二つの理科講義室が用意されており、教科書通りの「成功するための実験」ではなく、自分達でできるだけ実験方法を考え、失敗したときに何故失敗したかを検証することが重要と考えています。アクティブ・サイエンスは始まったばかりですから結果が出るまでには時間はかかると思いますが、教師も一緒に楽しいと思える企画を立案中です。

麹町学園女子中学校・高等学校