エリア関東 加藤 実(73号)

エリア関東 加藤 実(綜合教育研究会・東京都)

私塾ネットの20年を振り返る 2020年4月19日「ガーデンパレス」に於いて「私塾ネット設立20周年記念大会」が計画されていたのであるが、新型コロナウイルス感染拡大により中止となってしまった。私の感覚で言うと「えっ、もう20年も経ったの?」と。時の流れは早いものである。ここで設立の経緯、私塾ネットの20年を振り返ってみたい。

1998年6月23日銀座「新聞会館」にて第一回の「合同検討会」開催、1999年3月8日の第五回まで開催された。

2000年6月2日浦和市文化センターで第一回の「塾ネット設立準備委員会」開催された。これは合同を前提とした会議である。2001年4月26日東京駅「八重洲倶楽部」での第十一回まで行なわれた、計16回もの検討会、委員会を経て2001年6月3日「品川プリンスホテル」にて全国私塾連盟(全塾連)、全日本私塾協会(PTF)、日本私塾会(日私会)の在京三団体が大同団結して「全日本私塾教育ネットワーク」(私塾ネット)が結成されたのである。難産であった。私は記録が残っている限りにおいては「合同検討会」2回、「設立準備委員会」全11回、合計13回は出席している。メリットがどうの、デメリットがどうのと大変であった。が、関東に強い全日本私塾協会(PTF)、日本私塾会(日私会)、全国組織の全国私塾連盟(全塾連)三団体の合同は避けて通れない状況であった。合同当初は「うまくいくものか、すぐに分解するだろう」と陰口を叩かれていたという。が、合同後20年である。現在関東で若手が活躍していることからも大同団結は正しかったと確信している。特に関東では渡辺先生が関東代表として活躍中である。青森でも若き安藤先生が関御大の元で活躍中。四国では近藤先生、中国では西本先生がご活躍と嬉しい限りである。合同会議に参加されていた、今は亡き落合先生、平林先生、立脇先生、安藤先生に今後も「私塾ネット」を見守っていただきたいと願っている。

さて執行部であるが、初代理事長は山口先生、二代目谷村先生、三代目鈴木先生、四代目湯口先生、五代目仲野先生と引き継がれてきた。「センター事務局」は仲野先生、石川先生、鈴木先生、中村先生、長江先生と引き継ぎが行なわれてきた。これからは次の世代を育てていかなければいけない。「知の伝達」は最重要課題であろう。

「私塾ネット広報」についてであるが、第一号から第6号までは私加藤が担当、7号からは平林先生を編集長として引き継ぎが行なわれた。15号から監物先生が広報部長、38号から大住広報部長、33号から谷村先生が編集長。70号から「デザインオフィススズキ」の鈴木学さんがデザインを担当されているようだ。なかなかの出来映えだ。これからもよろしくお願いしたい。

このところコロナ感染症のため会議もできないが、ズームによる私学の学校説明会や研修会が開催された。また会員同士の情報交換を促すためのメーリングリスト構築も行なわれている。コロナが収まるまでメールやズームでガンガン研修会を実行しようではないか。今後の発展が大いに期待されるところである。