お祝い・祝辞|鈴木 幸広(東京私塾協同組合 理事長)

鈴木 幸広
東京私塾協同組合 理事長

私塾ネット20周年おめでとうございます。

私が東京私塾協同組合の理事長になって5年が経ち、当東京私塾協同組合も一昨年30周年を迎えました。私塾ネットの皆様方とは私塾ネットができたときからのお付き合いをさせていただいており、中にはそれ以前からのお付き合いの方もいらっしゃいまして、団体は違うにしろ、子供たちへの熱い思いは同じだと常々感じております。その中でも、とりわけ私塾ネットの研修会では、一面的な見方に囚われず、様々な面からの研修を行っていることにはいつも感服させられております。

先日、ある英語教育で有名な某私立中高の先生とお話した際に、お聞きした話の中に、「以前は中学から入学してくる生徒は英語をゼロから始められたので、うちに来た生徒は全員好きにさせることができたので、英語の成績を上げるのはとても容易だったが、今は小学校で既に英語をやっているため、入学した時点で英語嫌いの生徒が約半数いるから、マイナスから始めて好きにすることはとても難しい。」という話がありました。これは、「プログラミング教育」に関しても危惧されます。英語にしても、プログラミングにしても、塾では早い段階から楽しく取り組ませることができたので、好きにさせることもできました。私学でも同じだと思います。それを公立で始めたらどうなるでしょう?英語の二の舞になるのではないでしょうか?今の日本は、公教育のつけを私学、私塾が補うという形になってしまっているのが現状ですが、この状態が変わらない限り日本が大きく変わることはないでしょう。

以前は全く相手にしてくれなかった都立高校の先生方も今は気軽に相談できるようになるまでになりました。人が変わり、国が変わり、教育が変わっていく現代。我々も変わらなくてはなりません。そして、日本の現状も変えなくてはなりません。この時代が変わる今だからこそ、力を合わせれば変えることができるのではないでしょうか。そのためにも、それぞれの団体の良さを生かし、切磋琢磨するとともに、できることは協力して取り組み、塾団体同士が時代に合った協力関係を一段と強く築くことが必要だと思っております。

そして、とりわけその中心となって頂ける私塾ネットのご発展は必要不可欠です。私塾ネットのこれからの益々のご発展を祈念してお祝いのことばとさせていただきます。

20周年本当におめでとうございます!