エリア報告|阿部 一彦 (阿部塾・神奈川県)

さやか星小学校オープンデイ

阿部塾を立ち上げてから、9年が経過。1対1完全個別指導とプログラミング教室で生徒数120名を超え、たくさんの生徒に通っていただいております。1対1個別指導とプログラミング教室という性質上、特徴のある生徒に通塾いただくケースが増えております。

特徴のある生徒をどのように指導したらいいのか、その時に出会ったのが「奥田健次先生」でした。私塾ネット全国研修会での出会いは衝撃でした。

最初の導入が一番衝撃です。

「みなさんは、今からよくわからない地域の原住民が住んでいているところに、いきなり飛ばさせられて、そこの学校にずっと通っていると想像してみてください。どう思われますか?それが、特徴のある生徒に起きていることです。」

稲妻が走ったような一言でした。

私がその状況になったら、何ができるのか、想像もできません。そこから、奥田先生の行動分析学の話を伺い、私は川崎市麻生区に同じような小学校を建てたい!という気持ちが湧きました。

そして、奥田先生の著書を購入し全部読破しました。現在、奥田先生のペアレント研修にも参加しております。その後、田中先生から、さやか星小学校オープンデイの話を伺い参加をさせていただきました。

さやか星小学校の最寄駅青沼駅の周りには、何もありません。コンビニも自販機も何も、改札すらありません。そんな場所にあります。

生徒数は、40名程度。1年生から5年生と専修学級(エジソンクラス)で合計6クラス。
先生は合計10名以上、非常に面倒見の良い小学校です。そのため、さやか星小学校に通うために移住する家族がいるくらいです。

そして、授業の開始。小1生の授業から見学開始。小1生の人数は、10名。それに対して先生は2名。生徒の一つ一つの行動に対して、「褒める」先生。姿勢のいい生徒。元気よく発言してくれる生徒。友達に対してサポートしている生徒。前向きに行動している生徒に対して、褒めています。

そして、ダメな行動をした場合は、必ず注意する。学校として、マニュアルがしっかりあり、研修がしっかり実施されているのだと感じました。

小1生の道徳の授業では、感情を数値化し、悲しいと楽しいを1〜10で表し、こんなことがあったら自分はどんな感情になるのか考えている。先生に怒られたときに、どのような感情になるのか、生徒が回答する。「私は悲しいの1」「僕は悲しいけど、僕もいけないことしているから3」。まぁ、そりゃそうだよね。数値化して悲しいにもレベルがあることをわからせることは、非常にいいことだなと、私は感じていました。そうすると、ほかの生徒からは、楽しいの10のままだという生徒がいる。理由は、「先生が僕のことを考えて発言してくれたことだから、僕は悲しくはない。自分の成長につながることだから、楽しい気持ちのまま。」そんな小1生がいるのかと、衝撃を受けました。こんな道徳の授業を受けているからこその発言だろうと感じました。

小4生の道徳の授業で、使用される教材は先生たちが自作の動画を使っています。動画の内容は、友達同士4人で話し合っている中で、1名の友達が、他の友達を嫌な気持ちにさせています。生徒たちは、その動画をみて、どの生徒のどの行動に問題があるのか、4人〜5人で1組に分かれ、みんなで話し合い。みんなで話し合ったことを発表しょう。話し合いができていない場合は、先生のサポート(声掛け)が入り話せていない生徒も話せるような配慮があります。

特徴のある生徒が集まる場合、必ず起こるのは、「いじめ」です。このいじめが起こらないようにするために、生徒だけになる環境に絶対にしない。先生の管理下に生徒を置いておりました。中休みの20分では、生徒は体育館と図書館のみ、他の教室や校庭にはいてはいけない。何か問題があれば、先生がすぐにサポートに入る。5分休みのトイレも同様です。トイレに行きたい生徒は、先生が同行する。

とにかく、先生たちの生徒に対するサポート体制が凄すぎます。こんな小学校はみたことがありません。

このような小学校を建てたいと思い、見学に来ましたが、こんな素敵な先生たちを育てるのにどのくらい時間がかかるのだろう、安定的な教育を提供するためにはどのようにしたらいいのか、疑問に感じ現在に至ります。

非常に勉強になった1日でした。塾内にもいろんなことを取り入れて授業を実施しています。私自身、引き続き勉強をしていきたいです。さやか星小学校のみなさん、本当にありがとうございました。