
エリア東北 佐々木 康(やまばと学習館・青森県)
青森では朝晩の冷え込みが強まり、りんご畑も収穫の区切りを迎えています。学校の周りの木々もだいぶ色づき、子どもたちの服装も少しずつ冬支度に変わってきました。季節が進むのと歩調を合わせるように、受験を意識する生徒の表情にも、ぐっと引き締まったところが見えてきます。
今年度の青森県立高校入試を振り返ると、どの教科でも「資料を読む力」や「自分の考えをまとめる力」を問う問題が増えている印象でした。国語では文章量が多く、説明文と資料を関連づけて答える問題がしっかり出題されました。慣れていない生徒には少し負荷が高く、ふだんの読み取りや語彙の積み上げが大切だと感じます。
数学では、計算だけで終わらず、考え方の過程を押さえる問題が目立ちました。複数の条件をどう整理するかが得点の分かれ目になり、基本問題ができるだけでは安心できません。理科・社会でも、グラフ・写真・統計など、複数資料を組み合わせた出題が増え、知識を“使う”場面が多くなりました。
また、面接については、志望理由や中学校生活の振り返りを自分の言葉で伝えられるかがより重視されています。特別な経験よりも、日々の取組をどう表現するかが大切で、生徒一人ひとりの普段の姿勢がそのまま表れる場面です。
こうした傾向をみると、単に問題集を解くだけでは対応しきれず、普段の学び方や考え方そのものを整える必要性を感じます。私たち指導者としても、授業や教室でのちょっとした対話の積み重ねが、子どもたちの力を支えることにつながると改めて実感しています。
これから本格的な冬を迎えます。受験生にとっては体調管理も大事な時期です。私たちも寄り添いながら、最後まで応援していきたいと思います。来春、努力が実を結ぶ温かな報告が聞けることを願っています。
