誌上研修・NPO塾全協 50周年記念大会

20251102[理事長係の活動報告 其の9]
田中宏道

 NPO塾全協の50周年記念大会が東京・アルカディア市ヶ谷で行われ、全国から50名以上の方がお祝いにかけつけました。

 私塾ネットからは、鈴木正之会長(学習塾団体合同会議 代表幹事)、西本雅明エリア中国代表(公益社団法人全国学習塾協会 副会長)、長原糸恵先生(東京私塾協同組合 専務理事)、玉城邦夫先生(全国学習塾協同組合 副理事長)、そして私、田中の5名が参加。賛助会員では、『塾と教育』加藤真由美代表取締役、株式会社SRJ前泊直哉様、中田亮介様がご参加されました。

◆閉会式で「大会宣言」が発表されました。

 「(前略)私たちは、20年後や30年後のこの国や世界を担っていく子どもたちが、今まさに知性や理性を身につけようとしているその現場に立ち会い、手助けをするという喜びを日々享受しています。(中略)これからも研鑽を積み、目の前にいる一人一人の生徒にさらなる情熱を注ぎ続ければ、知性や理性に基づいた平和で穏やかな明るい未来を共に創ることができるはずです。この50周年記念大会が。 その一つの契機となることを祈念して、大会宣言といたします。」という素敵な宣言です。
 その宣言の最初の方に「明治19年の帝国大学令」が引用され、「公教育とは『国家ノ須要ニ応スル学術技芸ヲ教授』するもの、つまり、『国家に必要な人材を育てる』ことを目的として制度設計されたものであると記されています」とありました。

 大会宣言の趣旨とは関係なく、この文言について一言書かせてください。

 以下は、私、田中の私見です。
 戦後教育を受けた日本人たちは、この「国家」という言葉を日本という狭い意味で考えがちです。つまり「公教育は当時の日本や日本の政府にとって必要な人材を育てることを目的として制度設計された」と考える傾向にあります。
 しかし、「古事記」にある神武天皇の「開国の詔」、その古事記を含む日本の古典を深く研究した上で井上毅が草案を作った明治憲法(大日本帝国憲法)では、国家とは日本だけを指さず、「全世界が家族同様に助け合い、平和に暮らせ、愛に満ちた世界である」ことが読み取れます。
 戦後教育の弊害で拒否感を示す方も多いですが「八紘一宇(八紘為宇)」とは「全世界が家族同様に助け合い、平和に暮らせ、愛に満ちた世界」になるようにしようという意味です。そのための人材育成が明治時代の教育の目的でした。大会宣言の趣旨と同じです。

 戦前全てが戦争のための教育、日本の独善的教育と誤って見られてしまうのはとても残念なことです。今こそ江戸時代から引き継がれ明治時代で目指した世界像を学ぶために、改めて江戸時代から明治時代の日本の教育、そして国家として世界一長く続いている日本の歴史を学び直し、20年後や30年後のこの国や世界を担っていく子どもたちに伝えて行く必要があると強く感じています。これについてはいずれまた。