誌上研修:「理事長」係の活動報告 其の6

[NPO塾全協 50周年記念大会 全国研修大会@アルカディア市ヶ谷]
田中宏道

NPO塾全協の50周年記念大会が東京・アルカディア市ヶ谷で行われ、全国から50名以上の方がお祝いにかけつけました。

私塾ネットからは、鈴木正之会長(学習塾団体合同会議 代表幹事)、西本雅明エリア中国代表(公益社団法人全国学習塾協会 副会長)、長原糸恵先生(東京私塾協同組合 専務理事)、玉城邦夫先生(全国学習塾協同組合 副理事長)、そして私、田中の5名が参加。賛助会員では、『塾と教育』加藤真由美代表取締役、株式会社SRJ前泊直哉様、中田亮介様がご参加されました。

塾全協全国会長・内藤潤司先生の大会委員長ご挨拶
参議院議員・大島九州男先生の来賓ご挨拶
全国学習塾協同組合理事長・森貞孝先生の協賛塾団体ご挨拶のあと東京モンテッソーリスクール伊藤政倫先生(全国学習塾協会前会長)が「モンテッソーリ教育とフリースクール」というテーマでご講演くださいました。箇条書き風にまとめますのでよろしければお読みください。

◆「モンテッソーリ教育とフリースクール」

マリア・モンテッソーリ。イタリアのお医者さま。モンテッソーリ教育の創始者。モンテッソーリ教育は、マリア・モンテッソーリの言葉に尽きる。

「子どもは生まれつきすべての才能を備えている」
大事なのは「子どもをリスペクトすること」「 教えてやらなきゃいけないという思いを捨てること」「自分で這い上がってくる力が子どもにはある」
Googleの社員に対するの考え方と一緒。

モンテッソーリ教育は、幼児期・児童期・思春期の3つに分かれる。幼児期は、0歳から6歳。この時期は敏感期。五感を鍛える時期。手の練習・Order(順序)の練習が大切な時期。
私田中は遅刻して行ったので、この部分を聞けていません。Order(順序)の練習が具体的に何を指すのかはわかっていません。すみません。

このOrder(順序)、秩序がないとカオスになってしまうので、この手順順序を守らせていくことは大切。

児童期は、6歳から12歳。この時期は安定期。ひとり仕事をするところから、グループワークに移っていく。集団の中での立ち位置を理解する時期。物事の原理を知る時期。

思春期は、12歳から18歳。第二の敏感期。心と体が大人への準備をする時期。熱中することが大切な時期。また、価値や評価を得ることが大切な時期。外の世界に向かう時期。

この時期の教育は、日本のいろんな教科を学ばせる学校教育とは全く違う。

例えば、熱中。縫うということに熱中していたので雑巾を縫わせてみた。そのうち売れるものを作ろうとハードルを上げ、バッグ(鞄)を縫わせた。自由が丘の鞄屋にそれを置いていただき、作ったものの思いもそれに乗せ自分のブランドをその店に作るというところまでやった。
価値や評価はどうするのか? 親が来てくれる日がある。 そしてそのバッグや雑巾がすべて売れたりして報われて嬉しい、楽しいという経験をさせることが大切。自分で決めたことや作業に集中することが大切。自分で決めた仕事はSpontaneousWorkで集中するが、人に指示された仕事はLavorWorkでどうしてもサボってしまう。

◆従来の学校とモンテッソーリスクールの比較

従来の学校はティーチャー先生が主導。 モンテッソーリの先生はガイド。子どもが主導。 従来の学校のクラスは同学年。先輩、後輩の関係。モンテッソーリのクラスは異学年。

小1から小3で1クラス、小4から小6で1クラス。兄弟、姉妹の関係。大家族の兄弟で、憧れのお兄さんやお姉さんがいて、ああなりたいなと思わせるような関係を作る。

従来の学校の授業は同じ教材、同じ進度。テストで競争の原因になる。モンテッソーリの授業は自分で内容、時間を選択し、親の前で発表する。ペアレンツデイという。自分のワークを見せて親が喜んでる姿を見て自己肯定感を高める。

従来の学校の評価は相対評価。他人が決める。減点され、失敗しないように動く。失敗はダメだと思ってしまう。モンテッソーリの評価は自分の満足。 だから失敗しても強い。失敗を怖れない。

従来の学校の目的は知識の習得や学力の向上、その枠内で努力することになる。モンテッソーリの場合は自分で自分を教育。自己教育。 だから、際限なく自分のことのために学べる。 自分のことをどんどん掘り下げる。今小6の子、小5の時から算数が大好き。中三の内容は英語と数学とも終了している。二次関数の移動や微分を今やっている。

教育機会確保法というものがある。不登校・療養教育・その他特別な学びをしたい子のためにフリースクールを作ることができると書いてある法律。フリースクールには定義はない。誰もが設立できる。公立校に在籍している子は、校長先生の承認があればフリースクールに転校できる。だからみなさん、フリースクールを作ってみてはいかがでしょうか。教育のチャンスです!

伊藤先生のところは月18万円の月謝をいただいているそうですが、塾の方がよっぽど儲かるそうです。お金儲けには向いていないとのこと。月18万円で簡単に運営できるものではないとおっしゃっていました。以上です