編集部員のひとりごと

秀英ゼミナールSS教室 宮澤 歩

私塾ネット広報は今回で88号になります。ここまで発行を積みかさねられてきた先輩方の気持ちや努力には本当に頭が下がる思いです。今号の88号からこれまでの冊子の形ではなくWEB版での発行になります。田中理事長兼編集長の元で新しい私塾ネット広報の歴史が作られていくことでしょう。執筆してくださった方、いつもお読みいただいている先生方にはこれからも変わらずお付き合いいただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、私の出身地である尾張地方や岐阜の美濃地方には「鮒味噌」という料理があります。先日、子どもの頃の釣りの話になったときに鮒味噌を作ったという話をしたところ驚いたことに千葉の人は鮒味噌を知らず、その時に初めて鮒味噌は郷土料理だと知りました。三方を海に囲まれ、三番瀬や盤州干潟、印旛沼を持ち、東京湾や太平洋のおいしい魚がすぐに手に入る環境の千葉の人たちにとっては、お城の堀や、池どころかその辺の川で子供が釣るような鮒には全く興味がないようで、鮒を食べる事自体が驚きだったようです。地域性というか、お国が違うと習慣も違うというのは面白いですね。私塾ネットも全国組織。受験に向けての学校の選び方や、受験勉強の仕方、学力の伸ばし方も、じつはそれぞれ違いがあるのかもしれません。そんなお国の話(お国自慢を含めて)を会員の皆様から寄せていただけると、新しい私塾ネット広報がもっともっと活性化するのではないかと思っています。

友人に「わざわざ鮒の泥抜きをして食べなくったって、千葉にはおいしい新鮮な魚がいっぱいあるからねぇ」と煽られました。悔しかったので「フランス料理を見ても、しっかり手を加えて料理をするのは文明が豊かな証拠で、とってきた魚を切っただけとか焼いただけで食べているのは原始的なまま進歩していないのでは?」と煽り返してやりました。