エリア東北 佐々木 康(88号)

エリア東北 佐々木 康(やまばと学習館・青森県)

昨冬の雪は青森県に多大なダメージを与えました。
私の住む青森市浪岡では最大積雪量192smを記録し、建物の崩壊が数多くみられ、また県産業の柱であるりんごについては、幹割れや枝折れ被害が相次いで起きました。
春が訪れ、ようやっと雪が解けましたが、農作業の遅れや被害を受けた建物の撤去などは依然として続いている状況です。
当館でも大雪の際に通塾が出来ない生徒のオンライン授業の回数が、これまでで最も多い年となりました。
このような大変な新学期スタートでしたが、県をあげての復興事業や補助金の活用などにより、少しずつ、一歩一歩前に進んでいる青森県であります。

さて、先日5月28日に、令和7年度高校入試の平均点について県教委より発表されました。
結果としましては以下のリンク(青森県学習塾協議会発表)をご覧ください。

https://aomoriken-juku.jp/
(青森県学習塾協議会公式HP)

昨年度より20点以上の大幅ダウンの入試となりました。
特に数学(-5.5点)、理科(-11.3点)が50点を切る入試となりました。
協議会では、5月30日(金)に総会を開催し、今後の事業計画が立てられ、これから入試分析が始まります。
詳細な入試報告が協議会研究部より発表されますが、次の受験に向けて、各塾ともに既存の教材・指導方法から変更をしていくのか、入試対策がいつもよりさらに忙しくなりそうです。

また青森県の報告としては、大湊高校とむつ工業高校を統合して新設する下北地区統合校の開校、県立青森西高校と浪岡高校の統合などのニュースが相次いで見られます。
2024年の1間の県内の出生数は5410人で、前の年と比べて592人減少しました。
出生数は年々減少を続け、今回の調査では初めて6000人を割り込み、少子化の進行に歯止めがかかっていないのが現状です。
県では小規模校と大規模校をインターネットでつなぎ、生徒が同じ授業を受ける指導など様々な案が出されていますが、今後この状況を子どもたちの学びを止めないためにどのようなことをすべきか、議論が急がれるところです。

https://www.aba-net.com/news/news-144158.html
(ABA朝日放送「どうなる下北地区統合校)」

雪のこと、少子化のことと今後の問題になりそうなお話ばかりになってしまいましたが、学習塾として今後どのような社会的貢献ができるのか、より一層検討していく必要があると感じました。