エリア四国 小野 昭(85号)

エリア四国 小野 昭(小野塾・香川県)

まずは、4月の全国研修会お疲れ様でした。前回もでしたが、今回も龍井先生の情熱あふれるご高話でございました。いい刺激をいただきまして、改善点を意識しながら日々仕事をしている近況でございます。本当にありがとうございました。

さて、四国からは今春の香川県公立高校入試についての報告をいたします。香川県の公立高校一般入試は、3月7日学科試験、8日に面接試験が行われました。入学定員は5917名で昨年の5954名と比べて37名の減少です。観音寺第一、観音寺総合で定員の増加があり、琴平、高松商業などで定員が、減少しました。競争倍率は進学校である高松高校が1.06倍、丸亀高校が1.01倍となり、いずれも昨年より倍率が低下しました。香川県下の最高倍率は多度津高校海洋生産科の1.94倍でした。

問題傾向としましては、数学が6頁、英語が7頁、理科・社会はともに14頁ずつであり、問題の分量は変わりありません。国語の作文では、選択肢から大まかな方針を選び、方針に基づいた具体的な提案を書かせる形式の問題となり、昨年までの具体的な意見をふまえて答えるものとはやや異なる形式になりました。数学では、関数について立体上を点が移動する場合の面積・体積を計算する問題が出題され、規則性の問題では例年は誘導形式の小問に続いて出題されるものが、誘導なしで答えさせるものになるなど、やや解きにくい形式のものが多くなりました。社会では記述問題が9題と例年通り多く出題され、裁判制度や地方自治でも詳しい制度理解が要求されました。また、社会ではSDGsに関する問題、理科でもプラスチックゴミの環境への影響を問う問題など、近年の時事問題を意識した分野からも出題されました。英語の英作文では複数の選択肢から自分の意見を選んで理由を答える問題で、4年連続同様の形式でした。

3年前より実施されているインフルエンザ等での欠席者に対する追検査は3月16日・17日に実施されました。新型コロナウイルスの5類移行にともない、昨年まで実施されていたコロナのための特別な追検査は実施されないことになりました。

新年度も始まりました。職員一同、新たな気持ちで張り切って授業をいたしております。少子化にも負けないように、工夫をしながら頑張って参ります。各先生方も、これを読まれる頃には夏期講習の準備等で忙しくされていることと思います。天候不順のみぎり、くれぐれもお体を大切になさってください。