エリア中国 西本雅明(パワーゼミ西本)
先日,呉市の塾仲間が主催する「県教委入試説明会」へ参加しました。広島県は来春高校入試の大改革初年度です。5教科一発勝負で,内申点による推薦入試は無くなります。大学入試が多様化傾向の中,広島県の高校入試は学力勝負に変更という,時代に逆行しているような改革になります。言い訳に,面接が課されるようです。ですから,来年2月は「面接指導をしてくれ」と,生徒たちがワイワイ言ってくるんだろうなぁと思い,今から憂鬱です。調査書の中には9教科の5段階評価が書きこまれますが,それ以外は書き込む欄がなく,生徒会活動やクラブ活動,検定の取得級などを書き込む欄ももちろんありません。地元のトップ校である県立福山誠之館高校は数学(50点満点)を6倍,英語(50点満点)を4倍,国語(50点満点)を2倍,理科と社会は(各50点満点),英語と数学には自校作成問題(100点満点)を加えて合計800点。内申点は100点です。先日,誠之館高校の校長先生にお会いしてお聞きしたのですが,「実力のある生徒に来てほしいという,受験生たちに対するメッセージだ。」と,おっしゃいました。塾の対応としては,5月に「誠之館セミナー」という講座を開催します。2部構成で,1部では校長先生にお話を頂き,自校作成問題作問担当の先生方からアドバイスを頂きます。第2部では過去問類似問題にチャレンジし,誠之館合格に向けて受験生たちの気持ちを高めようという講座です。
連休明けには,近隣の私学をお借りして,パワーゼミ全校舎合同の「英検・漢検・数検対策講座」を行います。内申書に検定の取得級等は一切記入しないことを,保護者の皆様もご存じのはずですが,将来を見越して英検漢検の受験熱は相変わらず高いようです。
6月には「進学情報フェスタ」を開催します。公立私立合わせて18校にご参加をいただき,生徒と保護者がそれぞれの志望校ブースで学校の情報を仕入れるというイベントです。
6月10日には「ひろしま高校ナビ」を発行します。広島県内の公立私立全校の情報を記載した受験情報誌です。広島の学習塾協同組合が発行元です。組合員が4月5月は広島県内の学校を駆け回り情報を収集します。おかげで3月4月は愛車の走行距離がそれぞれ3000キロを超え3年目の車検前に走行距離6万キロを超えてしまいました。
毎日,慌ただしく生きていますが,それでもやっぱり桜は見たくて,合間を縫って県北の「千鳥別尺のヤマザクラ」を見てきました。広島県内第一位の巨樹です。樹高27メートルあります。胸高幹囲4.6mで,4.5mを超えるものは国指定8件しかないそうです。桜の近くに人がいるのですが分るでしょうか。